爪周囲炎
爪の周囲は、常に外傷などの危険がある場所で、爪周囲がささくれなどで傷つくとそこからばい菌が入り、爪の周囲が赤くはれるなどの炎症を起こします。指先の腹側が化膿するものは、ひょう疽(瘭疽)と呼ばれます。
症状
急性炎症では爪の周囲の痛み、発赤、腫れがあり進行すると膿がたまります。ずきずきとする痛みで眠れないこともあります。
原因と病態
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爪周囲炎は、ささくれ、ふかづめ、陥入爪、マニキュア、爪を噛むくせなどが原因となり化膿菌が進入して発生し、爪の根もとに向かって化膿が進んでいきます。
この他に、指先の腹側が化膿するひょう疽(瘭疽)という病態があります。
診断
爪の側面、爪の付け根の痛み、発赤、腫れが現れて進行すると膿がたまって黄色くなります。爪の下に膿が溜まることもあります。
治療
初期には化膿止めである抗生物質と、冷湿布で治療を行います。膿が溜まっている時は、切開して膿を出します。
爪が食い込んでいるような場合は、食い込んでいる爪の一部を切除します。爪の下に膿がたまっていれば爪を切除して膿を出す必要があります。
監修医師紹介
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