足の慢性障害
症状
全体重のかかる足は、スポーツや歩行などで様々な部位に痛みが生じます。
陸上競技・サッカー・バスケットボールなどのランニングやジャンプ動作の多いスポーツでは慢性障害が多く発生します。
足の慢性障害には種子骨障害・外脛骨障害・足底腱膜炎・踵骨々端症・踵骨滑液包炎などがあり、それぞれ特定の部位の痛みを訴えます。
原因と病態
足は、足根骨と中足骨が靭帯で結ばれており、縦横のアーチを形成して筋肉や腱がこれらを補強しています。スポーツにより衝撃が続くと足の骨や軟骨、靭帯や腱に障害をきたし疼痛が発生します。
足の使い過ぎ以外にも、足の柔軟性低下・筋力不足・扁平足などの障害の発生しやすい足の形・不適切な靴・悪い路面での練習などが発症の原因になっています。
障害と診断
診察は圧痛点や痛みの局在、荷重位での足の変形などを調べます。
荷重位のレントゲン撮影をすると扁平足障害などの診断が可能です。
主に種子骨障害・外脛骨障害・足底腱膜炎・踵骨々端症・踵骨滑液包炎などの痛みの部位により診断が決まります。
予防と治療
■治療
スポーツで障害が発症したら、練習量を減らすか一定期間の休養が必要になります。
これに加え、アイスマッサージ・温浴・低周波・塗布薬などの鎮痛消炎剤の使用、ステロイド剤の局所注射、足底装具の使用などの理学療法などの対処法があります。
■予防
発生要因を考えて、その要因を取り除くことが大切です。予防方法としては以下のようなことが挙げられます。
足部のストレッチング
スポーツ後のアイシング
足にフィットしたシューズを選択
足底装具の使用