アルギニンの摂取タイミングは、成長ホルモンの分泌量が多くなる夜寝る前です


アルギニンを子供の成長に役立つタイミングで摂取するには、成長ホルモンの分泌が起きる前がよいでしょう。そのタイミングとは夜寝る前と運動前で、とくに夜の睡眠中は成長ホルモンの分泌がさかんになりおすすめです。

そして消化のよい食材からアルギニンの摂取を心がけると、睡眠の妨げになりにくいでしょう。またタイミングに気をつけて取ったアルギニンを生かすために質の高い睡眠時間を取りましょう。

そのためには睡眠不足を避けて、寝る前に強い光を見ないようにすることです。

成長ホルモンの分泌がさかんになる前に取りましょう

アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進すると言われるため、1日のうちその働きが起きる前のタイミングでの摂取がポイントです。その結果よりさかんにホルモンの分泌を促すことを期待できます。

もっともおすすめのタイミングは夜寝る前

1日の中で一番成長ホルモンの分泌がさかんになる夜寝ている間に、さらに分泌量を増やすためアルギニンを摂取してから眠りましょう。ですが何時に寝てもよいというわけではなく、できるだけ早く年齢に合った必要な睡眠時間の確保ができる時間にベッドへ入ることです。

ちなみに小学生の理想的な睡眠時間は低学年で10時間、高学年では9時間半程度必要になります。しかし中学生も高学年と同様の睡眠時間が不可欠で、成長期の子供は年齢が上がれば睡眠時間が短くなってもよいわけではありません。

運動前にもアルギニンを摂取

夜の睡眠中ほどではありませんが、運動中にも成長ホルモンの分泌が行われます。そのため運動をする前にアルギニンを含む食品を取っておくと、運動中のホルモン分泌に役立つでしょう。

また成長ホルモンは疲労回復も促すため、パフォーマンスの維持にもつながります。

寝る前に食事をすることは避けた方がよいでしょう


寝る前がアルギニンを取るには適したタイミングですが、食べ物は消化が必要なため、寝る直前は避けましょう。なぜなら寝る時に胃の中に未消化の食べ物があると睡眠を妨げやすく、浅くなりやすいためです。

したがってアルギニンを豊富に含む食品を夕食でバランス良く取ってから、寝るまでに消化を終えた状態で眠ると、吸収されたアルギニンが成長ホルモンの分泌促進に役立つでしょう。

アルギニンを含む消化しやすい食品

夕食に取った食べ物の消化が悪いと胃の中に長い間残り、睡眠が浅くなりがちです。

そのためアルギニンを含む食べ物の中でも夜食べる時は、次のような消化の負担が少ないものを選びましょう。

・脂肪分の少ない鶏ささみや鶏皮をはずした鶏肉
・赤身肉
・豆腐やひきわり納豆

肉の調理方法は、煮物・ホイル焼き・しゃぶしゃぶのように油をたくさん使わないやり方にすると消化しやすいです。

激しい運動の前にも消化のよい食べ物を

運動前のタイミングで食事する時も、その後に行う運動メニューによって消化のよい内容にしておいた方がよいこともあります。もしハードな運動をする場合は寝る前同様に消化しやすい食材でアルギニンを取りましょう。

ただし成長期の子供にハードな運動ばかりさせることは成長の妨げになる可能性があり、適度にすることも大切です。

アルギニンの摂取以外に睡眠の質を高める工夫もしましょう

アルギニンを積極的に取って成長ホルモンの分泌を促進しても、生活習慣が整っていなければ十分な働きは期待できません。それはとくに夜の睡眠の取り方によって、もっとも成長ホルモンの分泌がさかんになるタイミングを逃してしまうことがあるからです。

身長を伸ばすための睡眠の取り方

日本の子供の睡眠時間は慢性的に不足していると言われており、年齢に合わせて睡眠時間を延ばす必要があります。たとえば小学校低学年の子は10時間は寝るようにし、幼児は10時間以上を目指しましょう。

そして高学年も9時間半は必要で、中学生になると忙しさから睡眠時間が短くなりがちですが、高学年同様の睡眠時間の確保が大切です。

深い睡眠を取る工夫

熟睡していると成長ホルモンが分泌されやすくなるため、ぐっすり眠れるよう寝る直前まで強い光を浴びることは避けましょう。

たとえばパソコンやスマホの画面を見ること、テレビを見ることなどがあげられます。そのため寝る前にはそれらを消してゆったりと落ち着いた時間を過ごすことで、熟睡を導きやすくなるでしょう。

(まとめ)アルギニンを摂取するタイミングは?

1.アルギニンの摂取タイミングは、成長ホルモンの分泌量が多くなる夜寝る前です

アルギニンを摂取するのに適したタイミングは、夜寝る前と運動前で、成長ホルモンの分泌がさかんになるタイミングの前にあたります。しかし寝る直前の食事は睡眠の妨げになるため消化のよいメニューで夕食に取りましょう。

また十分で質の高い睡眠も必要です。

2.成長ホルモンの分泌がさかんになる前に取りましょう

成長ホルモンの分泌をさかんにすると期待されるアルギニンは、もっとも分泌量の多くなる夜の睡眠前に取っておきましょう。そして睡眠中ほどではないものの分泌量が増える運動中に備えて、運動する前のタイミングでアルギニンを摂取しておくことです。

3.寝る前に食事をすることは避けた方がよいでしょう

寝る前にアルギニンを取る場合、夕食に消化のよい食品で取るようにしましょう。その食品には、鶏ささみ・赤身肉・豆腐・ひきわり納豆などがあります。

また運動前の食事も消化のよいメニューにしましょう。

4.アルギニンの摂取以外に睡眠の質を高める工夫もしましょう

タイミング良く摂取したアルギニンを生かすために、質の高い睡眠を確保しましょう。そのために小中学生は9時間半から10時間の睡眠時間を取ることです。

また寝る前は強い光を避けて落ち着いて過ごしましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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院長 沼倉 裕堅 医師