アルギニンは鎮静作用があるため眠れないときに入眠の効果が期待できます
毎日の寝つきが悪いなどよく眠れない状態は、日々の疲れを溜めたり、夜寝ているときに増加するといわれる成長ホルモンの分泌に悪影響を与えたりする場合があります。成長期の子供にとって睡眠不足は健康上好ましくないため、睡眠の改善が必要といえるでしょう。
アルギニンを摂取すると成長ホルモンの分泌を促進させる効果や鎮静効果が期待できるとされています。
マウスを用いた試験では、アルギニンの鎮静効果によって睡眠時のノンレム睡眠の時間が増加し、睡眠の質が改善されたという結果が出ています。
目次
アルギニンには成長期の子供の身長を伸ばす効果もあるとされています
アルギニンには、さまざまな働きがあるとされています。アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進する、血行を促進する、また免疫力を高める効果や肌を保湿する効果などもあるといわれています。
とくに成長ホルモンの分泌を促す働きは、成長期の子供の身長を伸ばすために重要な働きといえるでしょう。
成長期の子供の骨は、1本1本の両端に「骨端線(こったんせん)」という隙間があり、その骨端線で新しい骨が作り出されて少しずつ身長が伸びています。
成長ホルモンにはその骨端線に働きかけて骨の伸びを促すという役割があります。アルギニンはこの成長ホルモンの分泌を促すことから、身長の伸びに大きく関係する栄養素といえるでしょう。
アルギニンには睡眠の質を改善する働きもあるとされているため、これまでとくに睡眠に問題があった場合には、アルギニンによって成長ホルモンの分泌量が増加する効果は大きいといえます。
そして血行が促進されるという働きもあるため、骨を形成する材料としての栄養素が全身に届きやすくなって、子供の身長の伸びが期待できるでしょう。
アルギニン以外にもバランスよく必要な栄養素を摂取することが大切です
アルギニンが不足すると十分に身長が伸びなかったり、筋肉が強くならなかったりなどさまざまな問題が生じる場合があります。ところがサプリなどでアルギニンを過剰に摂取した場合にも問題が起きる場合があるので注意が必要です。
アルギニンを過剰に摂取すると、強いアルカリ性によって胃の痛みや下痢などになることがあります。またアレルギーを持っている人は、アレルギー症状が強く出る場合もあるかもしれません。
成長期の子供がアルギニンを過剰摂取した場合には、成長ホルモンの分泌過多によって巨人症になる恐れもあるとされています。
食品からの摂取ではこのような副作用が出ることはほとんどないといわれていますが、サプリを利用した場合にはアルギニンの過剰摂取になる場合もあるため注意して摂取するようにしましょう。
成長期の子供に必要な栄養素には、アルギニンが含まれているタンパク質だけでなく、ビタミン・カルシウム・ミネラルなど、さまざまな栄養素があります。
それぞれの栄養素が異なる働きで健康な身体や身長の伸びなどをサポートしているので、アルギニン以外にもバランスよく栄養を摂ることが大切です。
生活習慣も睡眠の質の改善に重要な役割があります
適度な運動を行うことや、寝る前にスマホなどを見ない、寝る前にカフェインを摂らないなど、 普段の生活に気をつけていると夜眠れるようになる場合もあります。
夜になかなか眠れないというときには、朝の起床時間を決めるなど 規則正しい日常生活を送ることで改善していく場合もあります。
毎日同じ時間にはきちんと眠れるように、生活習慣も気をつけるようにしましょう。 アレルギーのある場合には、アトピー性皮膚炎のかゆみや気管支喘息の咳など、夜に症状が出て十分に眠れない場合もあるかもしれません。
アレルギーや病気など、睡眠不足になる原因がある場合には、処方された薬を飲んで夜にひどいアレルギー症状が出ないように気をつけましょう。
しっかりとよい睡眠がとれるように管理でき、身長の伸びにもそれほど悪影響にならないようにできる可能性があります。
身長の伸び悩みは、成長ホルモンを分泌している脳下垂体に腫瘍などの問題が起きている場合などに見られることもあります。
急に身長の伸びが悪くなった、平均身長から大きく外れているなどのときには、なるべく早めに専門の医療機関に相談に行くようにしましょう。
(まとめ)夜眠れないときにはアルギニンを摂取するとよい?
アルギニンを摂取することで、鎮静効果により睡眠の質が改善されたというマウスによる臨床実験の結果も出ています。
毎日よく眠れないという状態には、アルギニンで改善が期待できるといえるでしょう。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進する働きで、成長期の子供の身長を伸ばすとされています。
睡眠の質を上げる効果や血行を促進する効果などもあり、子供の身長の伸びが期待できる栄養素といえます。
アルギニンが不足すると身長の伸びが悪くなるなどの問題が生じますが、サプリなどで過剰摂取した場合にも問題が生じる場合もあります。
過剰摂取になりすぎないように気をつけながらバランスよく栄養を摂ることが大切といえます。
適度な運動やカフェインを取らないなどの生活習慣で、夜眠れない状態が改善される場合もあります。
夜に症状が出るアレルギーの場合には、睡眠を妨げないよう薬などで管理をする必要があるでしょう。