発育の意味とは、子供の成長や発達をしていくことを言います
子供は常に成長や発達をみせており、それらのことを子供の発育といいます。
さらに発育のなかでも、子供の体が大きくなることを成長というのです。
どちらも子供には必要なことでしょう。
子供は新生児・幼児期・学童期・思春期と4つの区分で発育していきます。
体が大きくなる時期は新生児の頃と思春期で、子供の発育は思春期に身長が止まるまで続きます。
子供の発育は成長曲線で判断が可能です
子供の発育を判断する材料として、成長曲線というものがあります。
成長曲線は子供の身長をパーセンタイル値で成長曲線を用いたものです。
この成長曲線を利用することで、子供の成長を客観的に判断できるようになり、正しく発育できているかの確認に使うことができます。
成長曲線は成長の状態がわかるだけでなく、低身長や高身長などの問題もわかるようになっています。
子供の身長や体重を記録すると、成長曲線より大きく外れている場合は、なんらかの発育に問題があると判断ができるでしょう。
生まれたときからの身長や体重を記録しておけば、今までは順調に発育していたのが、あるときに身長の伸びが止まった場合にいち早く判断できます。
成長曲線はグラフで示されているため、医師がみて判断するだけでなく、保護者が子供の発育状態を判断する材料としても使いやすいでしょう。
検診や学校などで毎年身長は測定しますが、正確な子供の発育を調べる場合は、家庭でも測定するようにしましょう。
大まかな発育を調べる場合は、過去に記録した健康診断のデータなどを使って判断することもできます。
成長曲線から外れている場合は病院の受診が必要です
成長曲線を用いて子供の身長を記録することで、子供の発育に異常があるかどうかを判断することができます。
身長または体重の曲線が、基準線よりも下回っているとき、または上回っているときに、病院の受診が必要です。
とくに成長曲線が平均身長の線よりも下回っている場合には、低身長などの病気を疑います。
子供の身長は-2.0SDから +2.0SDの間に約95%が入るようにできているため、-2.0SDを下回る場合は注意してみましょう。
また成長曲線が横倒しとなった場合は、成長ホルモンの分泌に異常があるなどの可能性があります。
この場合、原因を探る必要があるため、クリニックを受診するなどしてみるとよいでしょう。
クリニックによってはメールでの相談やカウンセリング、セミナーなどを行っているところもあります。
そういった機会を利用してお子様の発育の悩みを解決してあげることは大切と言えるでしょう。
原因がある場合は早めの治療で身長が伸びます
成長曲線を利用して身長をつけてみると、標準線より大きく外れている場合は、病院を受診して原因を特定しておきましょう。
病気が原因で身長が伸びないということは少なく、遺伝や体質の関係で身長が伸びないことが多くなっています。
それでも原因が隠れていれば、早期に発見して治療を開始すると、身長が伸びるため確認しておきましょう。
出産のときの事故や脳腫瘍などで脳下垂体に障害を負っていると、成長ホルモンが分泌しにくくなり、身長の伸びに影響が出ます。
甲状腺ホルモンの分泌に異常がある場合も、身長が伸びにくくなるでしょう。
染色体異常のターナー症候群は、女の子に多くなっています。
プラダー・ウィリ症候群という染色体異常も考えられるでしょう。
子宮内で発育が不十分だった場合、3歳までに身長が伸びることが多くなっています。
骨に異常がみられる場合は遺伝や突然変異などの原因が考えられるでしょう。
ほかにも内臓疾患により身長が伸びないことがあります。
何か問題が隠れていても、成長ホルモン治療などを利用することで、身長を伸ばすことはできます。
早い段階で治療を開始したほうが、効果があらわれやすいでしょう。
成長曲線から大きく外れている場合は、病院での検査をおすすめします。
(まとめ)発育や成長の意味とはどういうことですか?
子供は常に成長や発達をみせており、それを発育と呼びます。発育のなかでも子供の体が大きくなることが成長です。
4つの段階を経て子供の体は大きくなっていきます。
子供の発育が正常なのか判断する材料として、成長曲線があります。身長をパーセンタイル値で成長曲線にしたものです。これを用いることによってわが子の成長の様子や、低身長、高身長などの問題がわかるようになっています。
子供の発育が正常か成長曲線を用いて判断してみましょう。とくに身長も基準線より外れている場合は、低身長などの病気の可能性も考える必要があるでしょう。クリニックによってはカウンセリングやメールでの相談を行っているところもあります。
身長が伸びなくても遺伝や体質が多いのですが、一部病気が原因のこともあります。早めに発見して治療を開始すると、身長を伸ばすことができるでしょう。成長曲線から大きく外れている場合は、病院での検査をおすすめします。