アルギニンの摂取方法としては、食事からが好ましいとされています


アルギニンは体内でも合成されますが、子供は体が小さいため合成スピードも遅く量的にはかなり少ないとされています。
アルギニンは子供も体の成長には必要な栄養素であり、不足すると身長の伸びが悪くなるなどの影響が出る場合もあるのです。

そのため、不足したアルギニンは食事から補うのが効果的な摂取方法だと考えられています。
豚肉や牛肉、かつお節などにアルギニンを多く含む食材を食事に取り入れることが大事です。

アルギニンは子供の頃、体内で合成されにくいので食事からの摂取が望ましいです

アルギニンは細胞や筋肉を作るタンパク質の元で、20種類あるアミノ酸の一つです。
アミノ酸は体内で作れない、9種類の必須アミノ酸と体内で作れる11種類の非必須アミノ酸に分けられ、アルギニンは非必須アミノ酸に分類されます。

しかし、とくに幼少期は体内でほぼ生成されず、大人になるまでは生成量もわずかです。
アルギニンは身長を伸ばすなど子供の体の成長を促す、成長ホルモンの分泌量を増やす作用があります。子供の頃に体内では十分な量が確保できないので、外から補う必要があります。

アルギニンの1日推奨量、摂取量は厚生労働省が発表する「日本人の食事摂取基準」では、今のところ記載がないのではっきりとはわかりません。
しかし、一般的に子供では、1日4000mg位は摂取したほうがよいとは言われています。
摂取方法としては、基本的に食事からであり、アルギニンを多く含む肉類や魚類、豆類などの食材をうまく食事に取り入れることが大事です。

アルギニンは、シトルリンやビタミンC、Eと一緒に摂取するとよいと言われています


アルギニンが多く含まれる食材は、具体的には可食部100gあたり豚ヒレ肉だと2500mg、牛もも肉は1500mgです。さらに、かつお節は4000mg、しらす干しは2400mg、高野豆腐4300mgとなっています。

ほかにも卵やきな粉、サバやイワシ、イカやエビなど幅広い食材にアルギニンは含まれています。

また、アルギニンを効率よく摂取するのに、一緒に摂取したほうがよい栄養素もあるのです。
その一つが、遊離アミノ酸のシトルリンです。

シトルリンは、疲労によって生じる乳酸などの物質を除去して、エネルギーを生成させ、成長ホルモンの分泌をサポートする作用があります。
さらに体内のアルギニンを増加させる効果もあるので、シトルリンを多く含むイカやメロンなども食事に取り入れましょう。

また、アルギニンの酸化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンCやEも一緒に摂取するのが望ましいと言えます。ビタミンCは成長ホルモンの分泌を阻害する、コルチゾールの作用を抑える働きもあります。
ビタミンCはイチゴやキウイ、イモ類など、ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類や植物油、カボチャなどに多く含まれているので積極的に摂取させるのがよいでしょう。

必要量のアルギニンをすべて食事で補うのは難しいともされています

アルギニンは食材にも多く含まれるため、バランスよく食事に取り入れるのはたしかに望ましい摂取方法だと言えます。
ただ、必要量をすべて食事で補おうとするとたとえば豚ヒレ肉だと1日に約160gの摂取が必要です。
これは、大人と同量に匹敵するため、体の小さな子供ではなかなか難しいのが現状です。

またアルギニンを含む食材を使いすぎると、今度はコレステロール値が高くなるなどさまざまな弊害が生じる可能性もあります。
ではアルギニンの効率的な摂取方法はなんなのだろうと考えた時に、サプリメントを思い浮かべる方も多いでしょう。

子供の身長を伸ばす栄養素が含まれたサプリメントは、主に通販などでさまざまな種類が販売されていますが、しかし、サプリメントの中には、安全性や体への効果が確立されているか疑問が残るものもあります。そのため、成長著しいお子さんの体に取り入れるのに抵抗を覚える親御さんもいるでしょう。

お子さんの体の成長においてとくに身長の伸びが心配だという場合は、できれば専門のクリニックを受診し、必要であれば適切な治療を行うことをおすすめします。”

(まとめ)アルギニンはどのような摂取方法がよいの?

1.アルギニンの摂取方法としては、食事からが好ましいとされています

アルギニンは子供の頃は、体内では合成されにくいアミノ酸だと言われています。子供の体の成長に欠かせない栄養素なので、不足分は食事から補うのがよいと考えられています。

2.アルギニンは子供の頃、体内で合成されにくいので食事からの摂取が望ましいです

アルギニンは体内で合成される非必須アミノ酸ですが子供の頃は合成量が少ないため、不足分は食事からの摂取方法がよいと言えるでしょう。アルギニンの1日の必要量は公式には明らかになっていませんが、一般的に1日に約4000mgが好ましいと考えられています。

3.アルギニンは、シトルリンやビタミンC、Eと一緒に摂取するとよいと言われています

アルギニンは豚ヒレ肉や高野豆腐など肉や魚、豆を中心としてさまざまな食品に含まれます。さらに、成長ホルモンの分泌を活性化するには、シトルリンやビタミンC、Eなどの栄養素と一緒に摂取するのが効果的です。

4.必要量のアルギニンをすべて食事で補うのは難しいともされています

アルギニンを含む食材は色々ありますが、必要量をすべて食べ物で補うには量的に難しいと言えます。サプリメントも安全面などの問題があるため、お子さんの成長が心配な場合は専門クリニックを受診されることをおすすめします。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師