子供が身長を伸ばすために必要なのはサプリではなく規則正しい生活習慣です
飲むと背が伸びる効果が得られるとされるサプリはたくさんありますが、飲むだけで子供の身長を伸ばすサプリは存在しないと考えられています。
子供の身長を伸ばすには、規則正しい生活習慣を送ることが求められています。
規則正しい生活習慣とは、食事、運動、睡眠に問題がなく、生活リズムが整っている状態です。
乱れた生活習慣では、身長が伸びやすい体質に変わっていくことは難しくなります。
子供だけに生活習慣の改善をさせるのではなく、親御さん自身も一緒になって生活習慣を整えていく意識を持つことが大切です。
目次
食事での栄養素の摂取が身長が伸びやすい身体を作ります
身長を伸ばすためにはさまざまな栄養素を体内に取り入れることが必要ですが、サプリで手軽に摂取させるのではなく、手作りの食事からたくさんの栄養素を摂らせてあげましょう。
子供が身長を伸ばしていくには、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質などをバランス良く摂取することが大切ですが、中でもタンパク質は身長の伸びに深く関わる栄養素なので、しっかりと食事から摂らせたいものです。
子供の骨には骨端線という軟膏部分がありますが、この骨端線の軟骨組織が栄養素を吸収しながら硬い骨へと置き換わることによって、骨が伸びて身長も伸びていきます。
このように新しい骨が作られていくには、タンパク質から作られるコラーゲンが材料として必要になります。タンパク質を豊富に含む食品の代表格は肉、魚、大豆などです。
とくに、肉は子供が好む傾向が強く、ハンバーグや鶏の唐揚げ、ミートボールなどといったメニューからタンパク質を比較的摂取しやすいと言えます。
しかし子供がよく食べてくれるからといって肉ばかりに偏ったメニューになるのは、健康上好ましいことではありません。
肉はタンパク質を豊富に含む反面、飽和脂肪酸を多く含むことが知られています。
飽和脂肪酸の摂りすぎはコレステロール値の上昇や肥満を招くリスクが高まるので、タンパク質は魚や大豆からも摂るようにしましょう。
主食、主菜、副菜を上手に取り入れて、野菜も美味しく食べられるようなメニューを考えてみましょう。
身長が伸びることと運動には関わりがあります
身長が伸びていくためには、運動で身体を動かすことが効果的であると言われています。
しかし現代の子供たちは塾や習い事などで時間を割かれたり、思い切り身体を動かせる公園や遊び場が少なくなったりすることから、運動する機会を得られにくいという状況があるのです。
身長が伸びやすい身体に変化していくには、体力を激しく消耗するような運動ではなく、軽く汗を流せる程度の運動がよいとされています。
適度な運動によって血行が良くなり、身体に栄養素が運ばれやすくなります。
また筋力の強化や心肺機能の向上も期待できるので、子供の成長をサポートすることにもつながるでしょう。
運動は続けなければ効果が薄いので、できる限り身体を動かす時間を作ってあげるようにしましょう。
睡眠を十分にとることで成長ホルモンの分泌を増やしましょう
睡眠は身長を伸ばしていく上で、とても重要な役割を持っています。
骨端線が伸びるためには成長ホルモンが正常に分泌されなければならず、成長ホルモンの分泌量によって骨端線の伸び方に影響が出てきます。
成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されますが、ノンレム睡眠の中でもとくに深い眠りの時にもっとも分泌が増えるのです。
ぐっすりと深く眠る状態を長く維持できれば、それだけ成長ホルモンの分泌が促進されやすくなります。
テレビゲームやスマートフォンなど、子供たちの身の回りには睡眠時間を短くする恐れのあるものがたくさんあります。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げることになるので、就寝前には子供が眠ることに意識を集中できるような環境に整えていく必要があるでしょう。
子供の身長に関する悩みはサプリでは解決できません。
専門のクリニックでは、ホルモン剤を投与による子供の低身長の治療を行っています。
不安に思うことは抱え込まず、まずは専門医に相談してみましょう。
(まとめ)身長を伸ばすために子供用サプリは必要ですか?
子供用のサプリは数多くありますが、飲むだけで子供の身長が伸びるサプリは存在しないと考えられています。
身長を伸ばしたいのであればサプリを飲むのではなく、子供と親が一緒になって生活習慣の改善に取り組むことが求められます。
身長が伸びやすい身体作りをするには、サプリから栄養素を摂取するのではなく、食事から摂れるようにすることが必要です。
とくにタンパク質は骨の成長に関与する栄養素なので、肉、魚、大豆からバランス良く摂取できるようにしましょう。
適度な運動は血行を改善し、身体に栄養素が運ばれやすくなることで子供の成長につながります。
塾や習い事で忙しくても、身体を動かす習慣を身につけることが身長が伸びやすい体質を作ることにつながるでしょう。
睡眠中の深い眠りであるノンレム睡眠の最中に、成長ホルモンの分泌がもっとも増加します。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を阻害するので、就寝前はテレビゲームやスマートフォンから子供を遠ざけることを心がけましょう。