ストレッチにより、骨端線が刺激を受けると血流が良くなるので、骨の成長が促されると考えられています


ストレッチをすることで、骨端線に適度な刺激が与えられ周りの血流もスムーズになります。

すると、骨の成長に必要な栄養や成長ホルモンがしっかり細胞に届くので、骨を伸ばすのに効果的だとされているのです。

ストレッチは主に、寝る前や運動の前、入浴後などに毎日継続して行うのがよいと言われています。

身長の伸びに関係する首から背骨、太もものストレッチのやり方を覚えて生活に取り入れていきましょう。

ストレッチは血流を促し、筋肉をほぐし骨の成長にも効果的だとされています

ストレッチなどの適度なエクササイズは、骨端線に刺激が加わるので骨の成長を促すのによいとされています。

骨端線は、骨の両端にある軟骨組織が増殖し、骨へと変化していくちょうど境目の部分です。
骨端線が開く、つまり存在している状態で骨端線に刺激を加えると血流が促され、軟骨細胞に必要な栄養素がしっかり行き届くようになります。

すると、軟骨細胞の増殖が盛んになり、軟骨が作られてやがて骨化して硬い骨になり、骨が伸びていくからです。

また、血流がスムーズになると骨の生成を促す、脳の下垂体から分泌される成長ホルモンの分泌も増え、骨の成長が加速していきます。

筋肉が硬いと骨が成長する時それ分だけ可動域が狭くなり、骨の伸びを阻害する恐れもあると言えるでしょう。

しかし、適度なエクササイズにより筋肉がほぐれることで、骨の伸びが抑制されにくくなるというメリットもあります。
骨端線への刺激は、主に縦方向の運動がよいと言われており、体を伸ばすストレッチもその一つだと言えるでしょう。

ストレッチは運動前や寝る前などに続けて行うと効果的です


ストレッチは、主に寝る前、運動前に行うのがよいとされています。
寝る前のストレッチは、勉強や遊びなどで疲労し、緊張状態にあって強張った筋肉をほぐす作用があります。
筋肉を柔らかくすることで、血流や骨の成長が促されるからです。

さらに体内の深部体温がゆるやかに下がるので、寝つきが良くなりしかもぐっすり眠れるという効果も期待できます。

身長を伸ばすために必要な成長ホルモンは、深い睡眠中に盛んに分泌されるため、成長ホルモンの分泌量を増やすのにも有効的なのです。

大体寝る1時間前にストレッチを行うことで、ベストな睡眠環境が整うでしょう。

また、運動前のストレッチは筋肉に柔軟性をもたらすことで、体が動きやすくなり運動効果を高めると言われています。
さらに、体がしなやかに動くことは、ケガの防止にもつながります。
ほかにも、お風呂で体が温まり、血流が良くなる入浴後にストレッチを行うのも、身長の伸びにはよいでしょう。

そして、ストレッチはできる限り毎日続けていくことが大事です。

一時的に筋肉が柔らかくなっても、1日経つと疲労が溜まって硬くなるので日を置くと、また元の状態に戻ってしまうからです。
始めは短時間から、慣れてきたら少しずつ時間を延ばして習慣化できるように工夫してみましょう。

ストレッチのやり方を覚えて、生活に取り入れていきましょう

ストレッチは簡単なので、お子さんでも手軽にできます。

とくに身長の伸びに関係する、背骨と大腿骨周辺のストレッチを中心に紹介するので実践してみましょう。

背骨のストレッチ

1.床に四つん這いになり、両肘を直角に曲げます
2.ゆっくり息を吐きながら両手を前に伸ばします
3.お尻を上げて、背中をしっかり反らしたま10秒程静止し、上体を起こします

首のストレッチ

1.床に両膝を伸ばして座り、背筋を伸ばして顎を引きます
2.両手を後ろ手に組んで、限界まで後ろに伸ばし10秒程静止します
3.そのまま頭を後ろに倒して、15秒程静止してから元に戻します

太もものストレッチ

1.床に正座し、息を吐きながらゆっくり上体を後ろに倒します
2.床に背中を付けた状態で、3分程静止します
3.上体を起こし、両膝を伸ばしてからゆっくり息を吐きながら、膝を曲げないようにして上体を前に倒します
4.両手がつま先に触れたら、15秒程静止し元に戻します

各ストレッチは3回ほど繰り返すと効果的ですが、ムリしないように気を付けてあげるのも大事です。

慣れたら5回以上はできるように親御さんが声掛けしてあげるといいでしょう。

(まとめ)ストレッチは骨端線を刺激するのに効果的なの?

1.ストレッチにより、骨端線が刺激を受けると血流が良くなるので、骨の成長が促されると考えられています

ストレッチで骨端線が刺激を受けると、血流が促されて必要な栄養や成長ホルモンがしっかり行き渡り、骨の成長によいとされています。
ストレッチのやり方を覚えて、寝る前や運動前、入浴後などの習慣的に行うことが大事です。

2.ストレッチは血流を促し、筋肉をほぐし骨の成長にも効果的だとされています

ストレッチを行うと骨端線周辺の血流が促されて、軟骨細胞に十分な栄養や成長ホルモンが行き届くので、骨が成長し骨端線の伸びも良くなります。

また、筋肉がほぐれるので骨端線の伸びが阻害されにくくなるというメリットもあるのです。

3.ストレッチは運動前や寝る前などに続けて行うと効果的です

ストレッチは1日の筋肉の疲労が取れて、ぐっすり眠れるように寝る前に行うのがよいとされています。
さらに、ケガ防止や体が動きやすいので運動前や、後は血流が良くなる入浴後なども適しており、習慣化させることが大事です。

4.ストレッチのやり方を覚えて、生活に取り入れていきましょう

骨端線を刺激するストレッチは、簡単なのでお子さんでも覚えられればできるので継続していけるように教えてあげましょう。

主に身長の伸びに関係する背骨や太もも、首などのストレッチを重点的に行いましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師