子供の成長の目安としてはSDスコアによって、身長の状態を確認することができます
子供の成長の目安として一般的にSDスコアが用いられています。
これは子供の身長が、同じ年齢の子供と比べどれくらい高いか、低いかを平均値からどの程度の幅で離れているかを表す方法です。
SDスコアが-2SDより低い身長の人は全体の2.3%にあたり、低身長と言われています。
これをグラフに表したものが横断的標準成長曲線と呼ばれており、視覚的に成長パターンがわかり、成長の経過を確認することができます。
目次
さまざまな成長曲線によって視覚的に子供の成長を確認することができます
身長の成長の評価方法として、一般的に3種類の成長曲線が用いられています。
最も一般的に用いられている成長曲線です。
ある年度を定めて、さまざまな年齢の子供を男女別に集め、年齢別の身長の平均値をグラフに表したものです。
このグラフを用いることで同性同年齢の子供達との比較ができます。
さらにSDスコアが正確に表せると言われています。
特定のグループを決め、各人を定期的に身長を計測し、そのデータを基につくられたグラフです。
このグラフは、標準成長率曲線と一緒に表示され、思春期成長スパークが適切に確認でき成長率も記入できまます。
年齢ごとの標準的な成長率を表したグラフです。成長率とは、1年間にどのくらい身長が伸びたかを表します。
このグラフによって、同年齢の子供との成長過程を比べることが可能です。
成長率の極端な低下や思春期の急激な身長の伸びの欠如などを発見することができまます。
身長の成長を表すこれらのグラフを用いて作成することで、さまざまな視点から子供の成長の目安を確認することができるのです。
「第一次成長期」と「第二次成長期」と呼ばれる時期に身長が急激に伸びます
身長は、急激に伸びる時期が2回あると言われています。
生まれたときから4歳になる頃ぐらいまでを言います。
この期間で身長は生まれたときの2倍近くまで成長します。
平均的に男の子が11歳半、女の子が10歳頃から始まります。
早ければ、男の子は9歳、女の子が7歳7ヶ月頃から始まる子もいると言われています。
思春期の頃の急激な身長を伸びのことを「成長スパート」と呼ばれています。
この時期には身長が8~9センチ伸びることもあり、子供の身体から大人の身体へと大きく変化していきます。
身長が急激に伸びる時期は栄養・睡眠・運動が大切になってきます。
成長期にはバランスのいい食事を心がけ、質のいい睡眠を取るように心がけてください。
標準偏差で-2SD以下であれば、早期に専門の医療機関に相談することをおすすめします
問題なく子供が成長しているかを確認する方法として、SDスコアを用いる方法は効果的と考えられています。子供の成長は個人差が大きいため、早期に低身長などの状態を把握することが難しいと言われています。
成長曲線を用いることで、子供の成長の状態を把握でき、早期に低身長などの状態を発見することにつながります。
そのため成長曲線に子供の身長などの記録を行うように心がけてください。
専門の医療機関を受診した方がいい場合は下記の通りです。
-2SDの基準は、同じ年齢の子供100人に対して低い方から2人目くらいまでの状態です。
1年間でこのくらい伸びるという基準があります。
2年以上続けて基準以下である場合は注意が必要です。
例えば、3~4歳であれば1年間で6センチ程度、8~9歳であれば4センチ程度とされています。
これらの状態に当てはまる場合は、できるだけ早めに専門の医療機関で検査を行うようにしてください。
もし成長ホルモンの分泌異常などがある場合、成長ホルモン治療を行う場合があります。
この成長ホルモン治療はできまるだけ早期に治療を開始した方がいいと言われています。
気になる場合は、専門の医師に相談するようにしてください。
(まとめ)子供の成長の目安を身長で確認する方法は?
子供の成長の目安として一般的にSDスコアが用いられています。それをグラフに表した横断的標準成長曲線によって視覚的に子供の成長パターンや経過を確認することができます。
身長の成長評価方法として、横断的標準成長曲線、縦断的標準成長曲線、標準成長率曲線があります。それぞれのグラフによって、さまざまな視点から子供の成長を確認することができます。
身長は急激に伸びる時期が2回あると言われています。
「第一次成長期」は生まれてから4歳頃になるまでを言います。
「第二次成長期」は思春期の頃です。
思春期の頃の急激な身長の伸びを「成長スパート」と呼びます。
子供の成長を確認する方法としてSDスコアを用いることが有効と言われています。
成長には個人差があり、低身長などの状態を早期に発見するためにも成長曲線を記録するようにしましょう。
-2SDや身長の伸びが悪い場合、専門の医療機関を受診しましょう。