身長を伸ばすには成長ホルモンの分泌と十分なタンパク質、カルシウムが必要です
身長が伸びるには骨を伸ばす必要があり、そのためには骨端線と呼ばれる軟骨を増やすことが必要になります。軟骨をつくる元はタンパク質のため、毎日たっぷりと取るようにし、カルシウムは骨を強くするので欠かさず取りましょう。タンパク質を取ればカルシウムは不要というわけではなく、どちらも十分取って不足のないようにすることがポイントです。
そして食事だけでなく、睡眠や運動も不足しないようにしていくと子どもの身長を伸ばしやすくなるでしょう。
目次
子どもの身長を伸ばすには骨端線の軟骨細胞を増やすことです
大人の体になる前の子どもの骨には「骨端線」と呼ばれる骨が伸びる部分があります。
骨端線は軟骨でできているため、軟骨をつくる元になるタンパク質を毎日しっかり取ると身長を伸ばしやすくなることが期待できます。
そして、骨を伸ばすよう働きかけるには成長ホルモンの十分な分泌も必要になります。
しかしタンパク質だけを積極的に取っていても、他の栄養素が不足していると思うように身長は伸びてくれません。
たとえば伸ばした骨を硬くするにはカルシウムが不可欠で、子どもの骨を伸ばすよう働きかける成長ホルモンの分泌には亜鉛が欠かせないのです。
それに体のあらゆる働きをスムーズに行い、必要な栄養素を全身に巡らせるようにして、健康的な状態を維持するためにも偏りのない十分な栄養が必要になります。
タンパク質を毎日の食事でしっかりと取りましょう
骨端線の軟骨を増やすためにも毎日十分なタンパク質を取りましょう。
そのためには次のようなポイントを押さえることがおすすめです。
子どもの食事には3食全てに十分タンパク質が含まれているメニューを心がけましょう。
タンパク質を多く含む食材である、肉類・魚類・卵類・大豆製品・乳製品を3食のメニューに十分取り入れて軟骨細胞の成長を助けることがおすすめです。
朝食はタンパク質の摂取が不足しがちなので、焼き魚や卵焼き、納豆などをプラスして少しでもタンパク質の量を増やしてあげましょう。
おやつというと甘い物やジュースをイメージしがちですが、子どもの間食にはタンパク質を含んだ物を用意することが身長を伸ばしたいときには適しています。
スナック菓子ではなく、肉をたっぷり使ったお好み焼きのようなメニューにし、飲み物は牛乳などにすると、3回の食事での摂取量に加えてより多くのタンパク質を取ることができます。
それに、スナック菓子などに使われている食品添加物は、必要な栄養素の吸収を妨げたりカロリーの取りすぎになったりすることがあります。
健康的な食生活という面からしても、あまりおすすめはできません。
身長を伸ばすには栄養だけでなく、睡眠や運動も必要です
タンパク質とカルシウムをしっかり取ることは、骨を伸ばし強くするために役立ちます。
しかしそのためには成長ホルモンの分泌が不可欠で、スムーズに不足なく成長ホルモンを分泌させるためには、睡眠や運動も欠かせません。
小学生なら9~10時間は睡眠を取り、現代の子どもは運動不足になりがちなので積極的に外遊びをさせたり、部活や習い事で積極的に体を動かしたりして刺激を与えましょう。
それに運動後は成長ホルモンが分泌されやすく、適度な疲労感で深く眠りにつきやすいので、運動は睡眠のためにも行っておきたいものです。
生活習慣の見直しをしてもなかなか身長が伸びない場合、その他の原因が関係していることがあります。そのようなときは低身長の専門医が在籍している整形外科を受診してみましょう。
その子に対して効果が期待できると医師に判断されれば、成長ホルモン剤を使った身長を伸ばすための施術を受けることも選べるようになります。
ホルモン注射による改善になりますが、自宅注射の方法も医師や看護師から丁寧に教わることができるため安心して施術を進められます。
(まとめ)身長を伸ばすには成長ホルモンとカルシウムが必要?
身長を伸ばすには骨端線をつくる軟骨を増やすことが必要です。そのためにはタンパク質が必要で、それを固め丈夫にするためにカルシウムが欠かせません。
そして食事だけでなく運動と睡眠も十分に取り、成長ホルモンを分泌させて身長を伸ばしやすくしましょう。
骨が伸びると身長も伸びるので、子どもの骨にある骨端線の軟骨を増やすことがポイントです。そのためには成長ホルモンのスムーズな分泌とタンパク質を取ること、骨を丈夫にするカルシウムを取ることが必要です。
骨を伸ばす骨端線の軟骨細胞を増やすためにタンパク質を毎食しっかり取りましょう。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品を3食にしっかりと取り入れて、間食もタンパク質をたっぷり含むメニューにすることがおすすめです。
タンパク質とカルシウムを十分取ったら、睡眠と運動についてもしっかり行いましょう。小学生は9~10時間睡眠を取るようにし、運動不足にならないよう継続して体を動かすことがおすすめです。