成長期の子供が1日に飲む牛乳の量の目安は500ml程度です
成長期の子供、たとえば小学生から中学生では1日500mlほど飲むとよいでしょう。学校の給食で200ml程度出されることが多いので、残りの分を自宅で食事やおやつから取るようにします。
しかし牛乳だけでなくあらゆる食品からバランス良く栄養を取ることも大切です。身長を伸ばすには、タンパク質がもっとも必要ですし、その吸収や代謝を助けるためには複数の栄養が欠かせません。
また、牛乳などから取った栄養素を成長に使うには、十分睡眠を取り、成長ホルモンを分泌させることも心がけましょう。
目次
学校の給食と自宅で同量程度牛乳を飲めば十分です
小学生や中学生の場合、学校の給食で牛乳を出されることが多いでしょう。牛乳瓶は1本200ml程度ですから、成長期の子供にはもう少しプラスした量を飲ませると500mlになります。
牛乳は豊富な栄養素を含むため、たくさん飲むと良いと思う方もいるでしょう。しかし、飲みすぎは逆に肥満や下痢などを招いてしまうため、適切な量を継続して飲むことが大切です。
幼児の場合も1日あたり400mlほど飲むとよいですが、一度に取ろうとするとお腹がいっぱいになり食事が取れなくなったり、下痢になったりもします。食事やおやつの時など回数を分けて飲むようにしましょう。
また、牛乳以外の乳製品も使って400mlの摂取を目指すという方法もおすすめです。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするなどの症状が出る子も少なくありません。
その場合は体質に合った牛乳を選んで飲むか、調理に使うことで牛乳を取れるようにしてみましょう。
牛乳だけを飲まずあらゆる食品から栄養素を取りましょう
学校で毎日牛乳が出されるため、たくさん飲めばそれだけ成長につながると思いがちですが、飲みすぎは良くありません。たしかに牛乳にはカルシウムが多く含まれているものの、身長を伸ばす時に必要な栄養素はほかにもあります。
身長を伸ばすためにもっとも必要と言われている栄養素は、カルシウムではなく、タンパク質です。牛乳の含むタンパク質の量は、それほど多くありません。
牛乳そのものを大量に飲むよりも、乳製品を活用した方が牛乳の栄養を取るチャンスが増えます。メニューの中でチーズやヨーグルトを使う方法や、デザートやおやつにアイスクリームを出す方法もよいでしょう。
また加工された牛乳であれば、お腹に不調が現れやすい子でも、牛乳の栄養を取りやすくなります。
タンパク質をはじめとする栄養素を取るには、牛乳や乳製品に加えて、肉・魚・卵・大豆といった食品をバランス良く使ってメニューを考えることがおすすめです。
そして身長を伸ばすために欠かせないタンパク質、骨を丈夫にするために必要なカルシウムをきちんと吸収するためにもさまざま栄養素が不可欠です。そのため、食事は栄養バランス良く取ることを心がけましょう。
十分取った栄養を成長に役立てるには睡眠が欠かせません
成長期の子供の身長をよく伸ばすには、生活習慣にも気を配る必要があります。たとえば、良質な睡眠は成長のために欠かせない生活習慣の一つです。
栄養が足りていても、睡眠が不足していれば十分な成長が難しいこともあります。そのため、成長ホルモンの分泌を促し、成長期の子供の骨を休めるために必要な睡眠の確保を心がけましょう。
日本の子供は睡眠不足になっているケースが多いため、幼児までは10時間以上、小学校低学年までは10時間、小学校高学年から中学生は9時間半程度の睡眠を心がけましょう。理想的な睡眠ができれば、成長ホルモンの分泌が十分行われ、摂取したタンパク質などの栄養素を使って身長を伸ばすことに役立ちます。
ぐっすり眠ると睡眠の質が高まり、成長ホルモンの分泌もスムーズになりやすいです。そのためには、日中に適度な運動をしておきましょう。
運動する時間が取れない時は、寝る前のリラックスタイムでストレッチを行うこともおすすめです。
(まとめ)成長期に飲むとよい牛乳の量は?
成長期の子供は1日に牛乳を500mlほどの量を飲むとよいでしょう。そして牛乳に限らず身長を伸ばすために必要なタンパク質などさまざまな栄養を取ることです。
また合わせて十分な睡眠を取り、成長ホルモンをスムーズに分泌させましょう。
成長期の子供は1日あたり500mlほど牛乳を飲むと良く、学校での給食に加えてそれと同じくらいかもう少し増やして飲めば十分です。幼児の場合は1日400ml程度牛乳を飲むことをおすすめします。
牛乳を飲む量は適度な範囲にし、あらゆる食品から栄養素を取りましょう。成長期に身長を伸ばすために必要なタンパク質を十分取るには、牛乳だけでなく肉や魚、大豆、卵もバランス良く取ることがおすすめです。
身長を伸ばすことに栄養素を生かすためには、良質な睡眠も必要です。睡眠は、成長ホルモンの分泌を促すために必要不可欠な要素と言えます。
日本の子供たちは睡眠不足傾向にあるため、睡眠不足の確保を心がけましょう。