成長期に昼寝で睡眠時間を補うことは背を伸ばすことにつながりやすくおすすめです
睡眠中は最も成長ホルモンの分泌量が増える時なので、成長期には睡眠時間が不足しないよう気を付ける必要があります。
昼寝で睡眠時間を補おうとしても夜の睡眠とは違うため、しっかり寝てしまうと夜に眠れなくなりかねないことから、夜の睡眠時間が十分取れるよう生活改善することがおすすめです。
しかし日中あまり体を動かさなかったり外へ出ていなかったりすると身体のリズムが狂って眠りにくくなるので、日中は太陽光をあびて身体を動かしましょう。
目次
成長期の子どもの年齢に応じた夜の睡眠時間を確保しましょう
子どもの年齢によって必要な睡眠時間は変わり、例えば幼児は10~13時間、小学生は10~11時間、中学高校生は8~9時間が目安です。
しかし実際はこれよりも1時間以上短くなっている場合が多く、成長期に必要な睡眠時間をしっかり確保するにはもう1時間早く眠れる習慣づくりがおすすめです。
昼寝をして睡眠不足を補う方法を考える場合、長時間の睡眠や暗くした状態で寝ることは避けましょう。夜しっかりと眠った方が成長ホルモンの分泌は盛んになり、身体の調子も整いやすいので昼寝は20~30分ほどがおすすめです。
幼稚園や学校の活動で疲れて、帰ってきたらぐっすり寝てしまうこともあるでしょう。
しかし帰宅時間の夕方からしっかり眠るとその後夜になっても眠れなくなりやすいのです。
帰宅後の勉強などの活動に備えて遅い昼寝をする時も、電気を消さずすぐ起きられる状態で20~30分程度にしましょう。
質の良い睡眠のために日中には身体を動かしましょう
小さいうちは昼寝も午後の活動に備えて必要なことですが、年齢が上がるにつれて体力が付き、昼寝の時間も短くなっていきます。
そして昼寝の必要がなくなってくると逆に体力が余っていて夜眠れなくなる場合があるのです。
昼間は起きて夜は寝るという身体のサイクルを整えて成長ホルモンをしっかりと分泌させるためにも、日中は積極的に身体を動かして活動しましょう。
そして日中は外に出るなどして太陽光を浴びておくこともおすすめで、こうすることにより身体がすっきりと目覚めて生活にメリハリがつきます。
夜は部屋を暗くして寝るようにするとより昼と夜の区別が付き、身体のサイクルが整いやすくなります。
運動することは子どもの骨の成長に必要な刺激で、丈夫な骨をつくるためにも欠かせません。
それに運動後は成長ホルモンが分泌されることから、夜の睡眠以外にも成長期の背を伸ばす働きを促すチャンスになります。
しかも日中体を動かしておくことでほどよく疲労感を得られるので、夜には質の良い睡眠に導かれると期待できます。
成長期にも関わらず身長の伸びが悪い時は医師に相談してみましょう
成長期にあるお子さんの身長が周りの子に比べて明らかに低い場合は、整形外科で相談することもひとつの方法です。
目安としては成長曲線にお子さんの身長の推移を書き込んで、平均値と比較すると分かりやすくなります。
その数値が大きく下回る、またはここ何年かの身長の伸びがとても小さい場合は低身長の可能性もあるため、ぜひ受診してみましょう。
低身長の専門医に相談すると、まずカウンセリングやX線写真・採血の検査を行って結果を元に生活する上でのアドバイスが聞けたり、具体的な治療方法を提案されたりします。
治療方法のひとつに成長ホルモン治療があり、成長ホルモン分泌不全の治療やお子さんが身長に対してコンプレックスを持っている場合の改善方法になります。
ちなみに成長ホルモン治療はお子さんに対して効果が期待できる場合に提案されるため、誰でも受ける治療ではありません。
この成長ホルモン治療では注射により成長ホルモン剤を継続して投与し、分泌不足を調整します。
継続して注射を打つ必要がありますが、家庭で自己注射することになるため毎日頻繁に通院する手間はかかりません。
(まとめ)成長期に昼寝すると身長は高くなる?
成長ホルモンは睡眠中に最も分泌されるため、睡眠不足は避けるべきですが、長い昼寝で補えば良いわけではありません。昼寝しすぎで夜眠れないこともあるため、日中は太陽光をあびて身体を動かし、夜の睡眠時間をしっかり確保しましょう。
子どもの成長期には十分な睡眠が欠かせず、年齢によって必要な睡眠時間に違いはありますが、実際は1時間ほど短くなっています。夜しっかり眠る習慣づけをすることがおすすめで、昼寝は20~30分程度にしましょう。
子どもに体力が付いてくると昼寝の時間は短くなりますが、逆に体力が残っていて夜眠れない場合もあります。それを改善するには、日中は外へ出て日光を浴びることや身体を動かしておくことがおすすめです。
お子さんの身長が成長期でもなかなか伸びない時には、整形外科で医師と相談する方法もあります。もし成長曲線でお子さんの身長の推移をチェックしても平均より下回っている時には一度受診してみることをおすすめします。