成長期にはタンパク質のほか、カルシウムや鉄分、DHAなどをバランスよく摂取しましょう
成長期に必要な栄養素は身体を作るタンパク質だけではありません。歯や骨を丈夫にするカルシウムや脳の働きを良くするDHAも成長期に摂取したい栄養素です。成長期に必要な栄養をバランスよく摂取するには一つの栄養に限定せずいろいろなものを食べましょう。
また大豆のように栄養バランスに優れた食品も成長期におすすめの食品です。
目次
成長期の子どもは幅広い栄養をまんべんなく摂ることが望まれます
人はライフステージによって必要な食事が違います。
では成長期の子どもにはどのような食事が必要なのでしょうか。
目的に合わせて紹介します。
現代の子どもは筋力不足が心配されています。
身長を伸ばし筋肉を育てるために必要なのが、タンパク質です。
特に成長期の子どもに必要なタンパク質は大人以上で、12~14歳の男子であれば60グラム、女子なら55グラムは必要と言われています。
成長をサポートするには骨や歯を丈夫にすることも考えましょう。
カルシウムには骨や歯を強くする効果があると言われています。
成長期は脳細胞の成長も活発な時期です。10代までに脳のネットワークの9割以上が完成するとも言われ、脳の発達にはこの時期の食生活が大きく関与しています。
脳の働きを良くするために必要な栄養がグルタミン酸やDHAです。特にDHAは不足することで情報伝達が上手くいかなくなり、学習能力に影響するとも指摘されています。
成長期の子どもに必要な栄養はひとつに限りません。
さまざまな栄養をバランスよく摂取することが子どもの身体と頭を成長させると考えられます。
脳の働きを良くするためにもタンパク質は大切な役割を果たしています
タンパク質は身体を構成する栄養素として知られています。
また脳の成長にもタンパク質は欠かせません。
人が何かを学んだ時、脳内では獲得した情報が神経伝達物質として運ばれています。
この時の神経伝達物質が子どもの脳の働きに大きく影響していると言われています。
タンパク質は神経伝達物質の材料になるとともに、脳内でアミノ酸から神経伝達物質を合成する際に必要な酵素の材料でもあります。
人間の脳は小学校を卒業するまでにほぼ成長しきってしまうと言われています。
この時期の脳の発達が、生涯にわたって影響を与えるとも考えられるのです。
身体の司令塔である脳が栄養不足になると思考力、記憶力の低下にもつながると言われています。
またやる気や集中力にも神経伝達物質が関わっているため、タンパク質不足は無気力や無関心の原因とも考えられているのです。
タンパク質は体内で分解と合成を繰り返し、消費され続けています。
脂肪のように溜め込むことはできないため、毎日の食事で摂ることが必要です。
タンパク質豊富な大豆はその栄養バランスの良さこそが大きな魅力と考えられます
タンパク質を含む食品は動物性と植物性に分けられます。
動物性タンパク質として有名なのは、卵や肉、魚などでしょう。
一方で植物性タンパク質の代表格は豆類です。
特に大豆はアミノ酸バランスに優れた成長期に良い食品であると考えられます。大豆はタンパク質が豊富なだけではありません。
最大の魅力と言われているのがタンパク質、脂質、炭水化物がバランスよく含まれているうえ、ミネラルやビタミンなどの栄養が豊富な点です。
また、第6の栄養素とも言われる食物繊維も含まれていて便秘予防にも効果的と考えられます。さらに成長期に必要な鉄やカルシウムはタンパク質と一緒に食べることで吸収が良くなります。
つまり、大豆なら同時にこれらの栄養を効率よく摂取できるのです。
日本人は大豆製品とともに生活してきました。
豆腐や納豆、豆乳など大豆は加工食品の種類も十分にあります。成長期に良いとされるひとつの栄養だけを集中して摂取するのではなく、栄養バランスの取れた良い食事を心がけましょう。
(まとめ)成長期にはタンパク質だけ取っていればいいの?
タンパク質は身体を作り、脳の神経伝達物質の材料でもあります。子どもの間に脳の大部分が完成するとも言われているため、気掛けて摂取したい栄養素です。
大豆のように栄養バランスに優れた食品を使いながらバランスよく食事をとりましょう。
成長期の子どもは、身体も脳も飛躍的に発育する時期です。
身体を構成するタンパク質のほか、丈夫な骨や歯をつくるカルシウム、頭の働きを良くするDHAをまんべんなく摂取することが大切と考えられています。
タンパク質が構成しているのは、筋肉や髪の毛だけではありません。タンパク質は脳の神経伝達物質やそれを合成するために材料です。
脳と身体両面で、私達の身体にはタンパク質が欠かせません。
タンパク質豊富な食品として知られている大豆ですが、栄養バランスの良さも大きな魅力です。大豆ならビタミンや鉄分、カルシウムなどの成長期に摂取したい栄養素を一度に摂取できます。
大豆は加工食品もいろいろあるのでこまめに摂取するようおすすめします。