ダイエットで身長が伸びないことがあるのは、必要な栄養素が不足するためです
無理なダイエットをして食事からの栄養が不足するとお子さんの身長が伸びないこともあります。
特にたんぱく質は身長を伸ばすなど体づくりには欠かせない栄養素なので、カロリーがあるからと避けることはやめましょう。
そしてエネルギーが足りないと運動不足にもなりやすく、すると睡眠の質にも影響してしまいます。もしお子さんの身長が生活習慣を変えてもなかなか伸びなければ、専門医療機関を訪ねてみましょう。
目次
食事制限で栄養が偏ると身長が伸びないこともあります
子どもが自己判断でしかも自己流のダイエットを行ってしまうと、栄養が偏り身長が伸びないことがあります。肥満でもない子どもが専門家の指導もないままにダイエットしようとすると、食べる量を減らすことをしがちですが、それでは成長期の子どもにとって必要な栄養素が大きく不足してしまうからです。
成長期の子どもには、この栄養素は不要というものはなく、バランス良く十分に取ることが必要です。
ダイエットのやり方にはカロリー摂取を下げることだけを目指す方法があり、するとたんぱく質もカロリーがあることから避けてしまう可能性があります。
すると子どもの背を伸ばすために重要な栄養素が不足してしまい、せっかく骨が伸びる骨端線があるにも関わらず成長を逃すことになるのです。
しかもたんぱく質は筋肉をつくるためにも欠かせない栄養素であり、筋肉が増えるとカロリー消費量も上がるので積極的に運動しながら栄養を取る方が健康的なダイエットになります。
エネルギーが足りないと運動不足にもなりがちです
食事制限がメインのダイエットに子どもが取り組んでしまうと、成長や活動に必要なエネルギーが不足して体を動かしにくくなることがあります。
そしてたんぱく質が不足すると、体の細胞が毎日生まれ変わる働きが十分に行えなくなり、筋肉を増やしたり骨を伸ばしたりといった十分な成長も難しくなるのです。
また思うように体が動きにくいと運動をする気になかなかなれず、運動不足を招きかねません。
子どもの身長を伸ばすためには、ひねる・曲げる・伸ばすといった全身を使う運動をして骨に刺激を与えたり、骨端線の軟骨細胞に栄養を送ったりする必要があるという点からも運動が行えるよう、十分な栄養を取らせてあげることは大切です。
睡眠中に成長ホルモンは最も分泌がさかんになるため、日中に運動して適度な疲労感があることは睡眠の質を高め、身長を伸ばす役にたちます。
眠り初めの3時間で熟睡できていると成長ホルモンはしっかり分泌されやすいので身長を伸ばすためには熟睡が欠かせません。
そのためには運動に必要なエネルギーを十分食事で取り、運動によって傷ついた筋肉などの修復もできるよう栄養をきちんと取っておきましょう。
栄養は十分取れているはずなのに身長が伸びない場合があります
ダイエットをしているわけでもなく、十分に栄養を取り運動を行っていてもお子さんの身長が伸びない時があります。
そのような場合には専門医療機関で低身長を専門とする医師に相談してみてはいかがでしょうか。
一般的な整形外科を受診しても受けられないアドバイスや施術の提案が期待できるため、心配がある時は専門医にみてもらうことがおすすめです。
成長曲線とは性別や年齢別に身長と体重の平均値をグラフ化したもので、母子手帳などに記載されているデータです。
判断に迷う時はこの中へお子さんの今までの身長と体重の推移を書き入れてみて、平均の曲線よりも大きく下回る時には早めの受診が安心でしょう。
また、それほど下回っていなくてもお子さん自身が身長に対してコンプレックスがあるという場合は、一度相談してみると解消につながる施術が受けられることがあります。
施術内容はお子さんにとって最適なものが提案されるため、必要性や効果の期待を含めてのことになるので安心して進められます。
(まとめ)ダイエットすると身長が伸びない?
ダイエットで栄養が不足すると体づくりが難しくなり身長が伸びないこともあります。そのためバランス良く栄養を取り、運動で体に刺激を与えて睡眠の質を高めましょう。
もし身長の伸びに不安がある時は低身長の専門医への相談がおすすめです。
自己流のダイエット法でカロリーだけを減らしてしまうと、成長に必要な栄養素が不足して身長が伸びないこともあります。どうしてもダイエットが必要な時は、たんぱく質を初めとした栄養素をバランス良く取りながら運動をして、健康的な方法で行いましょう。
食事で取るエネルギーが不足すると体づくりに影響が出やすく、その結果体が動かしにくくなり運動不足となるのです。しかし身長が伸びない時は十分運動して栄養を行き渡らせたり、熟睡を導いたりする必要があるため十分な栄養を取らせましょう。
ダイエットをしておらず、食事や運動も十分取っていても身長が伸びない時は専門医を受診してみましょう。成長曲線にお子さんの身長体重の推移を書き入れてみて、平均より大きく下回る場合は早めの受診をおすすめします。