子供の身長は両親の身長以外の要素にも左右されます
子供の身長は、両親の身長からの影響を濃く受けると思われる傾向がありますが、そうではありません。
両親の身長によってわかることは、子供の最終身長の予測程度です。
身長に遺伝的要素も関係するとはいえ、その他の環境的要素も子供の身長を大きく左右します。
たとえば、栄養バランスの取れた食事を摂取しているかどうかは大きな要素の一つと言えるでしょう。
子供の低身長が心配な場合は、食生活などの環境的要素を見直して改善してみることも効果的です。
遺伝より重視したいのは食生活です
背を伸ばすには食事の栄養バランスが大事だとよくいいますが、低身長の子供によく見られる傾向としては食事量の少なさもあります。
好きなものならたくさん食べて、嫌いなものは少ししか食べないなどの結果、偏食の影響が出ることも少なくありません。
何でも手に入る満たされた食の時代であるにもかかわらず、栄養が不足してしまうこともあるのです。
成長するために必要な栄養素に、タンパク質があります。
タンパク質の摂取不足が、低身長に大きく影響しているのは事実です。
成長期に十分なタンパク質とカロリーを摂取していないと、背が伸びる機会を失う恐れがあります。
たとえば、医療機関でホルモン治療を受けるとしても、食事習慣の見直しは欠かすことができないのです。
食欲を向上させて食事量を適度にとれるようにしたり、好き嫌いを言わずにバランスよく食べたりできるよう、子供の頃に習慣を変えるのは根気がいることです。
早いうちから正しい食習慣を身に着けさせるようにしておくことが、背を伸ばすためには重要です。
親の身長から子供の最終身長が予測できます
近年の子供の成長には目覚ましいものがあり、特に身長はかつての日本人の標準を大きく超えています。
親が子供の身長を楽しみにするのも当然で、だからこそ両親の身長が子供の身長に影響するのではないかと心配する方もいるでしょう。
そんな両親の身長を利用して、子供の最終身長予測を行える計算式があります。
身体発育調査や統計的分析などから作られた計算式で、参考程度に身長を割り出してみるのも良いでしょう。
最終身長予測の計算式の一つでは、男児の場合、両親の身長の和を2で割ってから8.5cmをプラスし、女児の場合は、両親の身長の和を2で割ってから4.5cmマイナスすれば答えが出ます。
この計算式からすると、両親のどちらか、あるいは両方の背が極端に低いと子供の身長の最終予測も低くなることになります。
しかし、この計算式は過去のものとされる見方もあり、かつ子供の身長の最終予測を計算する式は他にもあるため、いくつか試してみて参考にしてみても良いでしょう。
子供の身長には遺伝的要因もありますが、あくまで一つの要素と言えます。
思春期が遅いほうが背が伸びやすいともいわれており、前述のような食事などの生活環境的要因も大きな影響をおよぼします。
子供や両親が標準以上の身長を希望していて低身長だと悩むケースも多いですが、遺伝的要因よりも、まずは注目したい要素もいくつかあるといえるでしょう。
低身長によく見られるのが食事量の少なさです
食事や生活習慣は、子供の身長に深く関係しています。
特に体を作る栄養をどのようにとっているかは、直接的に成長を左右します。
身長の伸びには、骨を伸ばすタンパク質や骨を強くするカルシウムをはじめ、骨を構成するマグネシウムやタンパク質の合成・骨の発育を助ける亜鉛などが代表的です。
しかし、この4種類の栄養さえとっておけば、必ず身長が伸びるというものでもありません。
すべての栄養素がバランスよく体内に充足していることで、体の成長はスムーズにいくのです。
低身長の子供の多くにみられるのが、食事量の少なさです。
全体的な食事の摂取量の少なさはもちろん、好きなものは多く食べ、嫌いなものは食べないというのも平均的な食事量の少なさにつながります。
十分な食事量や栄養の摂取は、背を伸ばすための基本です。
大人になってからも、体の健康を保つための大きな要素となってきます。
食事の改善をするには、まずは一週間食べたものや摂取量を記入して見直してみることです。
どの栄養が偏っているのか、摂取カロリーが減っている原因はどこにあるのかが一目瞭然になってくるでしょう。
(まとめ)子供の身長は両親の身長でわかる?
両親が低身長だと子供も低身長と思われがちですが、子供の身長には環境的要素が大きく関係します。特に食生活による身長への影響は大きく、見直して改善したいポイントです。
食事での栄養バランスや摂取量は、身長の伸びに大きな影響を与えます。低身長の子供の多くが、食事量が標準より少ないといった傾向もあるほどです。
偏食させず、カロリーもしっかりとることが、身長を伸ばす重要なポイントです。
両親の身長から、子供の最終身長予測を割り出す計算式があります。しかし、計算式にこだわる必要はなく、むしろ注目したいのは食生活などの環境的要素です。
思春期がいつ来るかなども、身長に影響を与えるといわれています。
食事量の少なさは栄養の偏りにつながることが多く、低身長の子供の多くに食事量の少なさが見られるといいます。栄養バランスのとれた十分な量のカロリー摂取で身長を伸ばすことを目指すために、まずは食べたものを一週間記録してみると良いでしょう。