まずは、かかりつけの小児科医に相談を
低身長の中には、その裏に深刻な病気が潜んでいるケースもあるので、お子さんの身長の低さが気になるなら、できるだけ早く病院を受診することをおすすめします。しかし、「どういった病院を受診すればいいのかわかない」という方も、少なくないかもしれません。そこで今回は、低身長症の治療が受けられる病院についてご紹介していきます。
まずは、かかりつけの小児科医に相談を
「自分の子供は低身長かもしれない」と不安を感じたときは、いつも診てもらっている小児科医の先生がいるのなら、まずは、その先生に相談してみましょう。
かかりつけ医であれば、お子さんの状況を一番よく知ってくれていますし、気心が知れているので、何かと相談しやすいものです。
そして、心配な場合は、詳しい検査をしてもらえる専門の医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。
低身長症の専門医を探すには
低身長の専門医は、「小児内分泌科」や「内分泌内科」などにいますが、一般的な小児科の中にも、成長障害に精通した医師がいる病院があります。
また最近では、「思春期外来」や「低身長専門外来」を設けているクリニックもあります。
病院へ行く際に用意しておくとよいもの
低身長の原因を明らかにするためには、出生時の状況と、今までの成長記録が重要な役割を果たします。
出生時の状況(生まれたときの身長、体重、在胎週数、母体と胎児の健康状態)は、母子手帳に記されているので、必ず持参するようにしましょう。
今までの成長記録は、母子手帳と乳幼児検診、保育園・幼稚園・学校での身体測定の記録をそのまま持参してもよいですが、できれば、これらの記録をもとに、「成長曲線」を自分でつくっておくのが良いでしょう。
成長曲線を持参することで、成長の過程が一目でわかるようになり、問診がスムーズに進みます。
最近では、「成長曲線シート」をダウンロードできたり、記入するだけで「SDスコア」を簡単に計算できたりするWebサイトも充実しているので、そういったものを利用すると便利です。
また問診では、両親の身長や、家族・親戚に低身長の人がいるかどうかといった「家族歴」も聞かれます。
さらに、身長が伸びるパターンは、ある程度遺伝するので、両親の思春期の到来の時期(身長が急激に伸びた時期)などが聞かれる場合もあります。
ですから初診の際は、できれば、両親も一緒に行くのが望ましいスタイルですが、お母さんとお子さんだけで行く場合は、お父さんの身長や体重、思春期の時期、大きな疾患の有無なども、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。