ストレッチで筋肉をほぐすことで、骨の成長を間接的にサポートする効果が期待できます。
今回は、身長の伸びとストレッチの関係やおすすめのストレッチ方法を紹介しています。ストレッチ以外の身長を伸ばす方法も解説しているので、身長を伸ばしたい小中学生の方はぜひ参考にしてください。
目次
身長が伸びる仕組み
身長の伸びには、成長期の骨にある「骨端線(こったんせん)」と呼ばれる軟骨組織が関係しています。
骨端線は骨の両サイドにあり、新しい組織を作り出して骨を伸ばします。骨端線が骨の生成を繰り返すことで身長が伸びます。
身長は遺伝による影響が大きいですが、「骨の成長に必要な栄養素の摂取」や「成長ホルモンの分泌」によって骨端線の働きを促し、身長を伸ばすことが可能です。
ただし、骨端線は成長期を過ぎると閉じてしまうため、身長を伸ばすには骨端線が開いているうちに働きを促すことが大切です。
ストレッチで身長は伸びるの?
ストレッチによって身長が伸びることは医学的に証明されていませんが、ストレッチは間接的に身長の伸びに影響を与えると考えられています。
ストレッチには、筋肉のバランスを整えて姿勢を改善したり、筋肉の柔軟性を高めて血流を改善したり、睡眠の質が向上したりする効果が期待できます。
それにより、骨の成長に以下のような影響を与えると考えられています。
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日常生活に簡単に取り入れやすく、身長の伸びに効果的なストレッチ方法を4つ紹介します。
- 背伸び運動
- 背中のストレッチ
- 長座体前屈
- 太もものストレッチ
簡単な全身運動「背伸び運動」
朝起きたタイミングや運動前の準備体操などにおすすめです。
「背伸び運動」の手順
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背中の筋肉をほぐすストレッチ
長時間座ったり同じ姿勢を続けていると、背中の筋肉が固まってしまうため、適度に体を動かしてほぐすことが大切です。
以下の簡単なストレッチで十分なので、休憩がてら実践してみてください。
「背中のストレッチ」の手順
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下半身全体をほぐす「長座体前屈」
長座体前屈は、下半身全体を最も簡単にほぐせるストレッチで、特に腰と脚全体の筋肉に効果的です。さらに開脚しながらおこなうことで、股関節や内ももの筋肉に効かせることもできます。
「長座体前屈」の手順
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3分で伸ばせる太もものストレッチ
太ももの前側の筋肉「大腿四頭筋」をほぐすことで、身体が丸まってしまう現象(=円背:えんぱい)を防ぎます。
「太もものストレッチ」の手順
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ストレッチ以外に身長を伸ばす方法
ストレッチ以外にも、下記3つを意識して生活することで身長を伸ばすことができます。
- 良質な睡眠
- 亜鉛やタンパク質が豊富な食事
- ストレスのない生活
良質な睡眠
基本的に、睡眠中は骨や筋肉、内臓の成長を促進させる「成長ホルモン」が分泌されますが、睡眠の質が悪く眠りが浅いと成長ホルモンの分泌量が減少してしまいます。
身長を伸ばすには、良質な睡眠をとり、成長ホルモンの分泌量を高めることが大切です。
睡眠の質を高めるには、下記が効果的です。
- 入眠の3時間前までに食事を済ませる
- 自分に合った寝心地のいい寝具を使用する
- 温めた牛乳を飲んでから寝る
厚生労働省によると、小学生は9-12時間、中学生は8-10時間の睡眠が必要とされています。
亜鉛やタンパク質が豊富な食事
身長を伸ばすためには、骨の成長に必要な栄養素を食事から摂取することも大切です。成長ホルモンの産生・分泌を促す「亜鉛」や、成長ホルモンの分泌や骨端線の成長を促す「タンパク質」を積極的に摂取しましょう。
ただし、身体の成長に一番大切なのは栄養バランスのとれた食事をとることなので、亜鉛やタンパク質以外の栄養素もバランスよく摂取してください。
ストレスのない生活
過度なストレスは骨の成長を妨げるため、身長を伸ばすにはストレスを溜めないことが大切です。
ストレスを受けると、身体はストレスに対処するために「コルチゾール」というホルモンを分泌します。コルチゾールが過剰に分泌されてしまうと成長ホルモンの分泌を抑制してしまいます。
ストレス解消法を見つけたり、ストレスを溜めにくい環境をつくったりして、ストレスのない生活を送れるよう心がけましょう。
まとめ
今回は、身長を伸ばすためのストレッチや生活習慣についてまとめました。
ストレッチは身長の伸びに直接的な影響は与えませんが、ストレッチによって姿勢や血流、睡眠が改善されることで間接的に骨の成長に影響を与えると考えられています。
今回紹介したストレッチは、すきま時間で簡単に筋肉をほぐせる方法なので、ぜひ生活に取り入れてみてください。
また、成長期の子どもの身長は治療で改善することができます。ストレッチや生活習慣で改善が見られなかったら、専門の医者に相談してみるのもおすすめです。