身長を伸ばすための運動に適した時間帯は昼間です
昼間に思いきり身体を動かすことで食欲が高まり、適度な疲労によって寝る時間が早まれば、規則正しい生活習慣が身につきます。
成長期に適度な運動を行うことは、子どもの身長を伸ばすためにとても重要です。
子どもの運動時間は年々減少傾向にあり、それに伴って運動能力も低下しつつあるからです。
子どもは遊びや運動を通して身体全体を動かし、バランス能力や運動能力を高めます。
身長を伸ばすには幼少期から成長期にかけて、心肺機能や筋力を高めていくことが効果的です。
テレビやゲームなどの室内の遊びばかりではなく、外での遊びやクラブ活動などを通してスポーツ活動に興味を向けさせてあげることが大切です。
目次
身長を伸ばすための時間帯「睡眠のゴールデンタイム」を活かしましょう
子どもが運動をするのに適した時間帯が昼間であるとされる理由は、昼間に運動をすることで夜はしっかりと睡眠をとるためです。
昼間に活動して夜に眠るのは一般的な生活サイクルになりますが、重要なのは夜にきちんと睡眠を確保するということです。
なぜなら22時~夜中の2時は「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれており、成長ホルモンの分泌が一番活発になる時間帯であると考えられているからです。
一般的に成長ホルモンが分泌され始めるのは、21時頃であると言われています。
成長ホルモンの分泌にはピークがあり、夜中の1時前後と入眠後1.5~2時間がその時間帯に該当します。22時~夜中の2時という時間帯はこの2つのピークとちょうど重なるため、成長ホルモンの分泌が一番活発になるとされているのです。
これらを踏まえると、遅くても21時頃に就寝するというのが理想的な睡眠となります。
身長を伸ばすためには欠かせないのは、成長ホルモンの分泌です。
運動は昼間の時間帯に行い、夜はしっかり眠るという生活習慣が理想的です。
成長ホルモンの分泌には睡眠の質が重要です
身長を伸ばすために睡眠が大切であることをお伝えしましたが、眠ってさえいれば良いというものではありません。
成長ホルモンの分泌には、睡眠時間の長さよりも睡眠の質が重要であると言われています。
いくら布団の中で横になっていても、眠りが浅かったり、途中で何度も起きたりするようでは、しっかり眠っているとは言えません。
成長ホルモンを分泌するには、深い眠りに入っていることが重要なポイントです。
睡眠には2つの種類があり、深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」があります。
人間は眠っている間、このノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを波のように繰り返しています。
個人差はありますが、平均して一晩のうちにに4~5回は睡眠の波が起こると考えられています。
眠り始めてからおよそ数十分後にレム睡眠の状態になり、段階を踏みながら深い眠りであるノンレム睡眠の状態になります。
ノンレム睡眠の最も深い状態から戻るようにして、再びレム睡眠の状態に戻っていきます。
その後、またノンレム睡眠になり、再度レム睡眠の状態に戻るということを繰り返します。
成長ホルモンの分泌を活発にさせるためには質の高い睡眠、つまりノンレム睡眠の深さが重要です。
質の良い睡眠のために適度な運動を心がけましょう
夜にぐっすりと眠るためには、適度な運動によって適度な疲労感を得ることが必要です。
それでは、適度な運動とは一体どのようなものなのでしょうか。
厚生労働省では、まずは運動をする習慣を持つようにし、30分以上の運動を週2日以上行うのが良いと定義しています。
また、ストレッチなどの有酸素運動も効果的です。
有酸素運動は血液中の一酸化窒素を増やして血流を改善し、成長ホルモンの分泌を増加させる役割があるからです。
サッカー、バレーボール、バスケット、野球、水泳などの比較的動きの激しい運動についても問題ありません。
よく身体を動かすことで深く眠り、成長ホルモンの分泌を促進する効果が期待できるからです。
成長ホルモンについては、子どもの身長外来を併設しているクリニックにて詳しい説明を受けることができます。
(まとめ)身長を伸ばすための運動に適した時間帯とは?
子どもは昼間に運動をすることで食欲や睡眠が改善され、規則正しい生活習慣を身に付けることができます。
適度な運動は身長を伸ばすために重要であり、外での遊びやクラブ活動などを通して身体を動かす活動に興味を持たせることが大切です。
子どもが運動をするのに適した時間帯が昼間だとされる理由は、夜に質の良い睡眠をとるためです。22時~夜中の2時は「睡眠のゴールデンタイム」であり、成長ホルモンの分泌が一番活発になる時間帯と言われています。
成長ホルモンの分泌には、睡眠時間の長さよりも睡眠の質が重要であるとされています。
質の高い睡眠が成長ホルモンの分泌を活発にするので、ノンレム睡眠によっていかに深く眠れるかがポイントになります。
夜にしっかりと眠り、成長ホルモンの分泌を促すには適度な運動が欠かせません。
有酸素運動には血流を改善し、成長ホルモンの分泌を増加させます。
成長ホルモンについては、子どもの身長外来などの専門医を訪ねると詳しい説明を受けることができます。