ぶら下がり健康器だけでは身長を伸ばすことは難しいです
ぶら下がり健康器にぶら下がると身体全体を伸ばすことができるため、身長が伸びたような感覚を味わいます。
ところが実際はぶら下がり健康器を使用しても、身長そのものは伸びていません。
身長は骨が成長して伸びるものなので、ぶら下がり健康器だけでは身長を伸ばすことができないのです。日頃伸ばしにくい背中の筋肉などを伸ばすことができるので、健康には良いものです。
その一方で、身長を伸ばすこととは直接的な関わりがないことを承知しておきましょう。
目次
ぶら下がり健康器で身長を伸ばすことができると言われる理由があります
ぶら下がり健康器を使用することで身長が伸びるという医学的根拠がないにも関わらず、身長を伸ばすことができると言われるのはなぜなのでしょうか。
その理由について掘り下げて解説していきます。
ぶら下がり健康器を使うことによって猫背が改善され、身長が伸びたように感じることがあるのは猫背が改善されたためです。
実際に身長が伸びたわけではなくても、猫背と正しい姿勢を比べると視覚的に約2cmも高く見えることがあり、身長が伸びたように錯覚するのです。
ぶら下がり健康器と使った運動をすると、骨と骨の間にある軟部組織が膨張して身長が伸びたように感じることがあります。
軟部組織の一つひとつは伸縮する性質がありますが、毎日ぶら下がり健康器を使っているとこの軟部組織が伸びる時間が長くなります。
そのため、身長が伸びたような感じを覚えることがあります。
姿勢を良くするためのストレッチを実践しましょう
先述したようにぶら下がり健康器だけでは身長を伸ばすことはできません。
それでも猫背を改善し、それによって身長が伸びたように見える効果を期待することはできます。
小さなお子さんの場合は、ぶら下がり健康器を使うことに危険が伴うこともあります。
また自宅スペースの都合で、ぶら下がり健康器を置くことができないご家庭もあるでしょう。
そういった心配をすることなく、自宅で気軽に猫背の改善をする方法をご紹介します。
- 仰向けになり膝を立て、リラックスしながらゆっくりと腹式呼吸をします
- 首の後ろで両手を組み、床から25cmほどの高さまで肩を上げて5秒間静止します
- そのままゆっくりと元の仰向けの状態に戻ります
- うつ伏せになり、両手を腰の後ろで組みます
- ゆっくりと上体を上げ、3~5秒ほど静止します
正しい姿勢をキープするコツは、頭のてっぺんに風船を結びつけられたようなイメージすることです。
いつも上へ引っ張られているようなイメージを持つことで、猫背の改善に繋がります。
テレビやゲーム、スマートフォンなど、子ども達の周りには姿勢を悪くする原因が多くあります。
長時間の使用は猫背の原因となり、姿勢が悪いせいで多くの子どもが本来の身長より低く見られやすくなっています。
本来の身長を取り戻すこと、また身長を縮めないための予防の意味でも日々の生活にストレッチを取り入れることは効果的です。
身長を伸ばすには身体を動かすことが効果的です
ぶら下がり健康器による運動では骨の成長を促すことができず、身長を伸ばせません。
身長を伸ばすためにはぶら下がり運動よりも効果が期待できる、全身運動がおすすめです。
全身運動の良いところは、骨の成長を促す成長ホルモンの分泌を活発にすることができる点にあります。
成長ホルモンは運動を始めて15分後、そして運動を終えてから約3時間後まで分泌され続けます。
さらに運動をした後は空腹を感じやすいことから食欲増進にも繋がり、身長を伸ばすために必要な栄養素をしっかりとるチャンスを得ることもできます。
また身体を動かした日の夜に疲れて熟睡することで、睡眠中に成長ホルモンが多く分泌されやすくなります。
成長ホルモンについての詳しい説明は、子どもの身長外来の専門医にお訊ねください。
(まとめ)ぶら下がり健康器で身長を伸ばすことはできるの?
ぶら下がり健康器にぶら下がると身長が伸びたような感覚を味わえますが、実際のところ身長そのものは伸ばせません。身長は骨が成長して伸びるので、ぶら下がり健康器だけでは身長を伸ばすことにはならないのです。
医学的根拠がないにも関わらず、ぶら下がり健康器で身長を伸ばすことができると言われる理由がふたつあります。
まずは猫背が改善されることで姿勢がよくなること、もうひとつは軟部組織が膨張することによって、身長が伸びたような感覚がするためです。
お子さんが小さくぶら下がり健康器を使えなかったり、自宅に置きづらかったりする場合は、猫背改善のストレッチがおすすめです。また、頭に結びつけられた風船で上へ引っ張られているイメージを持つことが猫背の改善に繋がります。
身長を伸ばすためにはぶら下がり運動よりも、全身運動がおすすめです。
骨の成長を促す成長ホルモンの分泌を活性化できるのが、全身運動のメリットです。
子どもの身長外来にて成長ホルモンの詳しい説明を受けることができます。