股割りが身長を伸ばすとは言いきれませんが、運動をすること自体は役に立ちます
股割りを柔軟体操として行うスポーツは多いですが、股割り自体が身長を伸ばすことに直接つながっているとは言えません。
しかし、股割りにより股関節の可動域が広がって足を動かしやすくなることで、運動しやすさもアップし、その結果身長の伸びにつながる可能性はあります。
股割りと合わせて行いたい運動は全身を使ったもので、ジョギング・なわとび・バスケットボールなどでしょう。
さまざまな動きをして血行を良くすることで、栄養が全身に行き渡りやすくなるほか、適度に身体へ刺激が加えられることで、丈夫な骨づくりにも役立ちます。
目次
股割りは股関節を柔軟にし、体を柔らかくします
相撲や新体操などあらゆるスポーツにおいて、柔軟体操のひとつとして股割りが行われています。
股割りとはストレッチと違って、股関節の可動域を増やして股関節を柔らかくする方法です
ちなみにストレッチは筋肉を伸ばしてしなやかにする方法のため、この2つは違っていることを知っておきましょう。
さまざまなスポーツで股割りが取り入れられているのには理由があります。
それは、股関節の可動域が増えると脚の筋が動かしやすくなるため、筋肉が付きやすくなるというメリットがあるからです。
他にも下半身が疲れにくくなったり、筋肉が動くことで血行がよくなり疲れが取れやすくなったりします。
動きやすく疲れにくい体になっていくことができれば運動の継続がしやすくなるため、定期的に運動を行うようになることも期待できるのです。
すると身長を伸ばすために役立つ運動を続けられることになるので、股割りは背を高くする役に立つと言えます。
全身を使ってあらゆる動きをする運動を継続しましょう
股割りだけを行っていても身長を伸ばすことに直接つながるわけではないため、合わせて全身運動を行いましょう。
そして動きの中に反らす・曲げる・ひねるといったものがある運動を選ぶと、骨が伸びる部分にある軟骨細胞へ栄養が行き渡りやすくなり、軟骨細胞を増やして骨を伸ばすことが期待できます。
行いたい全身運動としては、以下のものなどがあります。
- ジョギング
- なわとび
- ダンス
- バスケットボール
- バレーボール
これらの運動には曲げる・ひねる・反らすという動きがあるだけでなく、骨に縦方向の圧を加える機会があるという特徴があります。
全身運動による刺激は身長を伸ばすことの他に骨を強くするメリットもあります。
しかし、運動が過剰になり過ぎると、体が耐え切れず食欲が落ちたり強いストレスを感じたりして、続けることが難しくなる場合もあります。
そのため全身運動を行う時は、まず本人が楽しくできて、やってみたいと思う運動を選ばせてあげましょう。
特に小学生以下のようなまだ年齢の低いお子さんの場合は、運動を続けるためにも大切な要素と言えます。
無理に親の希望を通してしまうと続けることがストレスになり、身長の伸びに影響を及ぼす可能性もあります。
適度に運動していても身長が伸びにくければ受診してみましょう
全身を使う運動を定期的に行ったり、その他食事内容や睡眠の取り方など生活習慣改善として食事や睡眠の内容を改めてみたりしても、お子さんの身長に変化が見られないという場合があります。
そういったときには、整形外科にかかることもおすすめです。
整形外科の中でも、低身長の専門医が在籍するクリニックを受診することで、なぜ身長が伸びないのかを問診や検査の結果を元にして診断し、生活上のアドバイスや施術の提案を受けられるのです。
そして医師が必要と判断し、さらに施術の効果が期待できるとされれば成長ホルモン剤を使った施術を選択することもできます。
この施術では成長ホルモン剤を定期的に投与して不足する成長ホルモンを補っていくため、生活習慣改善だけを行った時よりも早く成果が出ることも期待されます。
また1日に決められた回数の注射を家族やお子さんが自分でうつことになるため、注射のたびに頻繁に通院する必要もなく施術を続ける負担も軽くなるでしょう。
(まとめ)身長を伸ばすために股割りは役に立つ?
股割りすることで股関節の可動域が広がり、脚を動かしやすくなることで運動を継続ができると身長を伸ばすことにつながります。股割りと一緒に全身運動を行うと骨が伸びやすくなるため、身長もよく伸びるでしょう。
あらゆるスポーツの柔軟体操の中に股割りは取り入れられていますが、股割りをすることで股関節の可動域が広がり体を動かしやすくなります。ほかにも脚の筋肉が付きやすくなる、下半身が疲れにくくなるなどのメリットがあります。
股割りと一緒に全身運動を行って身長を伸ばすために役立てましょう。全身運動はジョギングやなわとび、バレーボールなどで、縦方向の刺激が加えられるものです。
そしてお子さんが続けやすいように本人の興味があり楽しいと思う運動を選ばせてあげましょう。
運動など生活習慣の改善をしてもお子さんの身長に変化がない時は整形外科で診察を受けてみましょう。カウンセリングや検査結果から施術の提案がされ、必要に応じて効果が期待される時は成長ホルモン剤が使われます。