身長を伸ばすために気を付けたいダメなことは低栄養と睡眠不足です
子どもの身長を伸ばすうえでなるべく避けたいダメなことは、低栄養と睡眠不足です。
身長の伸び方は遺伝的な要素は思ったより少なく、後天的な要素が多くを占めているとも考えられています。
そのため、子どもの身長を伸ばすためには、毎日の食生活や睡眠が重要となってきます。
体の成長には栄養が不可欠で、成長ホルモンの分泌を促す必要があるため、後天的な要素が重要です。
小食となる原因を解消することが大切です
子どもの成長にはたんぱく質やミネラルが必要となってくるため、バランスの良い食事が求められます。しかし、生活環境の影響で小食となってしまうこともあるため注意が必要です。
運動不足だとお腹が空きにくく、小食となってしまう可能性があります。
逆に運動をし過ぎてもエネルギー消費量が多くなり低栄養となるため、ほどほどの運動が必要です。
親の帰宅時間が遅く夕食が遅くなってしまう場合は、子どもが食べる夕食の時間に注意が必要です。
特に低年齢の子どもが遅い時間に夕食を食べると、途中で眠たくなりあまり食べられません。
仕事で忙しい家庭は、作り置きメニューを活用するなど、夕食の時間を見直しましょう。
調理にかける時間を短縮するといっても、インスタントや外食ばかりでは、亜鉛不足で味覚障害となってしまう可能性もあるため注意してください。
お菓子の食べ過ぎや、牛乳の飲み過ぎも、食事の量が減ってしまいます。
食事前におやつを食べさせないようにしながら、食事中にはお茶を飲ませることで、食事量が増える可能性があるでしょう。
子どもに好き嫌いがあっても、親は必要以上に気を使いすぎるのもよくありません。
家族が早食いの傾向があると、子どもはゆっくりと食事を楽しめなくなるため、おしゃべりを楽しみながら食事をするようにしましょう。
成長ホルモンの分泌を促すことが重要です
子どもの身長を伸ばすためには、成長ホルモンを促進するために、適度な栄養補給と、分泌を促す行為が必要です。
人の成長には成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性腺ホルモンの3つが関与していますが、なかでも成長ホルモンは身長を伸ばすためには欠かせません。
成長ホルモンの分泌を促すためには、たんぱく質の摂取が必要となります。
たんぱく質は成長ホルモンの材料になるだけでなく、骨への成長にも必要な栄養素です。
1日に必要な摂取量が確保できていないと、成長ホルモンの分泌は促されません。
たんぱく質は、肉類、魚類、卵など多数の食材に含まれており、どれかの食材に固執するのではなく、バランスよく摂取しながら、1日に必要な量がとれているかを重視すべきです。
たんぱく質のなかでもアルギニンというアミノ酸は、脳下垂体に働きかけ、成長ホルモンの分泌を促すため、欠かさないようにしましょう。
成長ホルモンの分泌は栄養補給だけでなく、睡眠を十分にとることで促されています。
寝てから3時間ぐらいに成長ホルモンの分泌がピークになり、夜11時~翌2時までに十分な睡眠をとっていることが重要です。
寝る直前に食事をとると、血糖値が上昇したまま床につくことになり、血糖値が高いせいで成長ホルモンの分泌が促されません。
夕食後だらだらと間食を続けるのも避けるようにしましょう。
ストレスも成長ホルモン分泌に影響を与えます
成長ホルモンの分泌は、脳の視床下部がコントロールしています。
脳はストレスの影響を受けやすいともいわれているため、精神的な問題や肉体ストレスも避けるようにしましょう。
心身共に健康であることは、子どもの身長を伸ばすことに必要となるため、子どもがストレスを感じていないか注意深く日ごろから見守ってあげてください。
子どもがストレスを抱えていると、自然と行動に出てくるものです。
何も言わなくても、子どもが親から離れたがらないとき、急に怒りっぽくなったときは注意してあげてください。
子どもは知らないうちにSOSを出しているもので、親がそれにいち早く気が付いてあげれば、ストレスを軽減させることにつながります。
親自身が子どものストレスとなることもあるため注意しましょう。
勉強や身の回りのことにうるさくなりすぎても、子どもはストレスを抱えてしまいます。
できるだけ褒めてあげて、叱る回数を減らし親子で楽しく過ごしてください。
ストレスは栄養状態によっても、改善されやすいことがわかっています。
アミノ酸のオルニチンは、脳波測定試験でノンレム効果が長くなることがわかっているようです。
ノンレム睡眠が長くなることで、大脳が休息でき、ストレス軽減につながると考えられています。
(まとめ)身長を伸ばすために気を付けたいダメなこととは?
身長の伸びに左右するのは、遺伝的な要素はそれほど大きくなく、後天的な要素が多くを占めていると考えられています。そのため、身長を伸ばすためには、栄養補給と適度な睡眠が必要です。
子どもが少食になる原因は、運動不足や運動のしすぎ、夕食の時間が遅く眠くなってしまう、間食や牛乳のとりすぎ、食事時の環境が悪いなどの原因があります。体の成長には栄養が必要となるため、小食となる生活習慣を見直しましょう。
子どもの身長を伸ばすためには、成長ホルモンを促すため、たんぱく質の摂取と、適度な睡眠が欠かせません。夜11時には寝かせるようにして、寝る直前に食べるのも避けるようにしましょう。
成長ホルモンの分泌は脳の視床下部がコントロールしているため、子どものストレス対策をしてあげましょう。ストレスがかかれば、成長ホルモンの分泌量にも影響を及ぼす可能性があります。